2015年

3月

17日

祈年祭と浦安の舞

 本日3月17日、諏訪大社本宮では祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)が行われました。

 祈年祭とは春先に今年一年の五穀豊穣などを祈る祭祀(さいし)であり、11月の新嘗祭(にいなめさい)と対になるとされています。全国的には2月17日に行う神社が多いようですが、春の遅いここ諏訪大社では3月17日に行われております。

 わたくしは地元にいながら本日初めて祈年祭を見させていただきましたが、厳かな空気の中、粛々と進められた神事では、ピーンと張りつめた空気が漂い、祝詞の後に奉納された浦安の舞は、それは美しく見事なものでした。

 浦安の舞とは、昭和15年11月10日に開かれた「皇紀二千六百年奉祝祭」に合わせて作られた神楽舞で、巫女によって一人舞、二人舞、四人舞で舞われる女舞であります。正式には四人舞とされておりますが、ここ諏訪大社では二人舞で奉納されており、前半の扇舞と後半の鈴舞とで構成されています。

 元々日本国の別称として浦安国とあったことから、国の平穏無事がその語に込められた舞であると言われております。

 写真にもありますように、二人の舞姫の動きは見事に息の合ったもので、雅楽に合わせてゆったりと舞う姿は、まさしく我が国固有の美しさであると感じました。

 そんな美しい舞に目を奪われ、お賽銭箱の柱の横から必死で写真を撮り続けていましたところ、後ろから「コンニチハ」と片言の日本語。振り返ると顔は日本人に見えましたが、香港から来たというカップル。「コレハナンデスカ?」という問いに、中学生レベルのつたない英語とジェスチャーを交え、「ジャパニーズオールドカスタム ウラヤスノマイダンス」とほぼ意味不明の回答をし、通じたのか通じなかったのかは分かりませんが、そのまま「活の森」にご招待しました。詳しくは「活の森諏訪大社本宮店のブログ」に掲載されておりますのでそちらをどうぞ。

 というなんだかんだのハプニングもございましたが、世界に誇れる日本の文化の一つであると胸を張って言えるような素晴らしい祈年祭、そして浦安の舞でした。