薙鎌(なぎがま)

 4月15日に行われた御頭祭の本宮から前宮へ向かう行列の中で、御杖柱の前に並んでいたのが薙鎌です。

 この薙鎌は、御柱祭の本見立てで選ばれたご神木に打ち付けられることでも有名な諏訪明神の神器の一つです。

 元々横に打ち払うことを薙ぎ払うといい、「薙刀(なぎなた)」などで使われていますが、草木を刈った平坦な野原を指すことから神事としての祓い清めを意味し、「和ぎ」とか「凪」と同様に、穏やかで和やかな状態を指す言葉でもあり、風雨を鎮め、諸難を薙ぎ払う意味とも言われております。

 諏訪明神は、雨や風を司る神としての御神徳があり、この薙鎌が風雨を鎮め世を穏やかにする象徴としての神器であると考えられます。

 ご覧のとおり、鶏のトサカのような特徴的な形をしており、何か神秘的な力を感じてしまうのは、昔の人のみならず現代にも通じるものがあるのではないでしょうか。

 

 この薙鎌の力をお借りして、我が家に度々吹き荒れて、心身ともに大きなダメージを残していく「暴風雨」も、是非とも鎮めて頂きたいものです。